個性豊かなリノベーションプロジェクトを紹介します。手がけたのは大阪で活躍するMIMASISDESIGN。築40年のマンションとは思えないくらいお洒落な内部空間は、アンティークの建具を中心にビンテージ風に仕上げたオリジナリティ溢れるデザインが魅力的です。ではさっそく見てみましょう。
56㎡あまりの築40年のマンションが開放感のある住空間としてドラマチックに生まれ変わりました。典型的なマンションの間取りを基本的にワンルームタイプの空間にすることで、限られたスペースを有効に利用しています。奥のガラス入りのドアの奥が玄関です。この住まいは既存の建築の内側を新しいエレメントで覆うことで新たな空間を生み出しています。
アンティークの建具や家具などを中心にエイジング塗装で仕上げた壁や天井がビンテージ感のある空間が生まれました。コンパクトなオープンキッチンは観葉植物によって程よくリビング及びダイニングエリアと分けられています。左手奥の柱は実は既存の配管を隠すために加工されたもの。
キッチンの背後は引き出しタイプの収納と棚を設置し、充実させています。天井は木板仕上げとし、温かみのある雰囲気と領域を強調。アンティークにこだわった施主は、レンジフードや水栓まで雰囲気のあるものをチョイス。インダストリアルな風合いの壁や柱が質感のある木の素材と調和し、経年変化が楽しめそうですよね。
▶「住まいの写真」ページでは様々な種類のキッチンを紹介しています。◀
玄関からワンルームに入ると通路を挟んで、キッチンと水廻り空間を配置し、動線や機能性に富んだプランを採用しています。オープンタイプの洗面コーナーはカウンター材をキッチンと揃えています。あえて見せることを前提としたデザインは、細部にまでこだわりが感じられますよね。
ダイニングから眺めたところです。白いフレームのインナー窓の向こうはなんと寝室なんです。階段を上がってアプローチするプライベートな空間のcozyな雰囲気が素敵ですよね。お子さんのための小さなハウスがアクセントになった寝室の下部は収納スペースに。
ダイニングと寝室から続くのは様々な高さの床で構成されるリビングエリアです。奥に見える異国の雰囲気を漂わせるアンティークの上げ下げ窓が目を引きます。ビンテージ加工や古材などを組み合わせた唯一無二の住空間が素敵ですよね。
【リノベーションについては、こちらの記事でも紹介しています】
アイボリーやミルクティーのような優しい色合いと、古い木の味わいのある質感が調和する住空間は、まるでずっとあったかのように暖かく包みこんでくれます。正面の木製のドアの向こうはウォークインクロゼットと書斎。さりげなく空間を繫ぐアンティークの小窓や、白塗装の板材を貼った壁が家の外観のようにも見えます。決して広くはない空間ですが、想像以上に豊かで楽しさに満ちあふれており、理想の住まいをリノベーションで手に入れました。
MIMASISDESIGN [ミメイシスデザイン]
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