古都の美しいリノベーション物件

Aya F. Aya F.
築100年の古民家耐震リノベーション, 菅原浩太建築設計事務所 菅原浩太建築設計事務所 Salas multimedia de estilo asiático Madera Acabado en madera
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古都には今も伝統家屋が立ち並んでいます。日本では、ヨーロッパなどに比べて古い家屋を簡単に壊してしまいがちですが、古い町並みが守られている地域では、古い景観を残しつつ暮らしていくことが求められ、自然とリノベーションという選択に行きつきます。今回は、古都の美しいリノベーション物件と題し、いろんな内装をご紹介します。一般の人は普段目にすることのない部分ですが、中古物件のリフォームの可能性を感じさせるもの。参考にしてみてくださいね。

古都の伝統家屋をリノベーションしよう

古都といわれる街は、日本の各地に存在します。歴史地区などでは、昔ながらの建物が連なっており、道行く人に時代の流れを感じさせてくれます。そこに暮らす人にとっては、こうした家屋の外観を保ちながらも、時代に合わせた快適さを取り入れていきたいと思うもの。建築資材の老朽化や耐震性などを補強しながら、暮らしやすくリノベーションされる方も多いようです。こちらは石川県にある古い空き家を改装したもの。あちこちに昔ながらの建具などが見られますが、ガラスやコンクリートを使ってモダンなデザインに変身しています。見事な変身ぶりですね。

古い梁を生かして

古い建物の魅力のひとつとして挙げられるのが、使われている柱や梁の立派さ。例えば、築100年くらいの家に使われているような柱は、今日ではなかなか簡単に手に入れることができなかったりするものもあるのだとか。こちらは、彦根市内に建つ江戸時代後期の町屋をリノベーションしたもの。滋賀県の建築家・タクタク / クニヤス建築設計の手がけた物件です。一階の天井部分を取り払い、吹き抜けとすることで、縦横に渡る力強い木組みの構造が、心地よい空間を作り出しています。

大胆にモダンに

古い家屋を、外観をそのままに暮らしやすさ、快適さをアップさせようとすると、どこまで古いものを残し、どこまでモダンにするかという線引きをすることが大切になります。こちらは長屋形式の京町屋をリノベーションしたもの。過去に増築された部分を減築し、構造の補強、土壁の補修を施して町屋ならではの良さを残すように手が加えられたのだそうです。こちらはキッチン。扉や梁などには元々あった構造が使われているようですが、水廻りはやはり新しいほうが使い勝手はいいですよね。古い空間がモダンなキッチンと不思議な調和を生み出しています。

Photo: Eiji Tomita

古さを生かして

昔ながらの家屋は、どこか懐かしさを感じるもの。近年では少なくなってきた伝統家屋の美しさを残していくことは、現代に生きる私たちの使命ではないでしょうか。こちらは古都・鎌倉に建つ築100年の平屋。昔ながらの建具や風合いなどを生かしつつ、地震に耐えうる構造補強が施されています。廊下やこちらの和室には、ほとんど視界を遮ることがないような壁を極力なくした開放的な空間となっており、外の景色と一体化するような構造に。

伝統的な形にモダンなアクセント

伝統家屋に暮らす人にとっては、家をリノベーションするにあたり、やはり新築並みの快適さが欲しい、と思われることもあるはず。こちらは京都の町屋に手を加えた物件です。伝統的な形をしっかり残しつつも、大胆にコンクリートの柱が取り入れられたりしていて、思わずハッとさせられるのでは?伝統的な町並みの保全に心がけてリノベーションされたということですが、不思議なほど現代的な素材がマッチしていて驚かされます。

格子の美しさを生かす

日本の古い家屋の美しさは、その天然素材の美しさ、構造の美しさにあるように思われます。こちらも京都の古い家屋。重厚感のある柱や梁、落ち着いた色合いの壁の色が建物の持つ時代の長さを感じさせます。階段や天井に作りつけられた構造は、シンプルながらも和モダンなテイスト。さまざまな格子柄が空間に装飾性を生み出しています。落ち着いた雰囲気の内装は、大人がしっとりと語らう時間を自然とつくりだしてくれているようです。

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