和によるリビング空間の作り方

瀬戸田の離れ/古民家再生工事, 株式会社濱田昌範建築設計事務所 株式会社濱田昌範建築設計事務所 Salones de estilo asiático
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リビングというとカタカナで表記される通り、洋風をどこか思わせます。しかし、日本家屋は和室ももちろんリビングになりえるはずです。和室や和のテイストで造られた様々なリビングの在り方を、これから10の住宅と共にご紹介させていただきます。

自然につくりだす

和室の良いところはやはりその木の温かみを感じ、安心感と安定感を感じられることではないでしょうか。こちらの下米積の家は檜に囲まれた空間の中に天井を低くすることで住む人に安らぎを与えることが出来ます。 屋根の一部にガラスの瓦を用いることでそこから光を多くもたらすような作りとなっています。 フローリング部分と畳部分に高低さもなく、ライトも和風ではありませんが フローリングも畳も照らす照明として馴染んで一体化しており、不自然さはどこにも見当たりません。

キッチン、ダイニング、和室をつなげる

こういった三角形のような形の敷地でしたら面積よりも奥行きが感じられるため、壁を作らないことでのびのびとした空間を感じることが出来ます。 家全体はありきたりでない美しさ、和風モダンの格好良さを作り出しており、このリビングもその気配は漂っています。 素朴なように見える天井と白い壁、そして腰の高さで調節された心地よさが家族全員が居場所を作って心地よさを 感じられる場所となっており、障子を通した柔らかな光が和モダンの雰囲気を統一させているようです。

適度な開放感を演出する

吹き抜けの空間において畳のスペースはより一層高さを感じられる組み合わせといえるでしょう。木造建築の梁が見える吹き抜けと和室の上には完璧な天井ではなく木材で作られた仕切りのような ものによってダイナミックな演出が生まれており、木目の方向が屋根部分と天井、床で統一されていることで 広く取られている空間がより伸びやかに感じられる、椅子や高いテーブルを持ってくる洋室には出来ない 自由を感じるような空間が作り出されています。

暗くならずに昔ながらの和の調子を

畳が無くても、和の空間は作り出すことはできます。しかし昔そのままの和室ですと照明を工夫しませんと部屋全体がうす暗くなってしまう可能性もありますので、照明と採光は考えて作るのがいいかもしれません。 他にも例えば左手にある扉が普通の襖ではなく、光るような木材の滑らかな面と共に重厚さを見せている所や 仕切る障子窓や照明も現代風にシンプルにデザインされている点、囲炉裏の傍にそっと置かれた花が この家のリビングを古臭すぎずしかし古きを重んじていることを感じさせる愛着のあるリビングに仕上がっているポイントでしょうか。

洋のなかに和を混ぜる

全体として洋風な雰囲気にまとめたいけれども畳や和の雰囲気も少し取り入れたいという方には参考になるリビングかもしれません。こちらはあたたかな色合いの少しカントリー風な木造建築の中に上手に緑色をソファと共に取り入れることで、 自然なかたちで和が入り込んでいます。ソファ、畳、椅子と3つのくつろぐ場所があり、どこに座ってもくつろぎをそれぞれに得られ、 尚且つ高さが同じであることによって部屋全体としてまとまりも生み出しています。

あたたかな和室

天井を吹き抜けにしなくとも和室の部屋を明るくしてくれるのは採光でしょう。こちらのリビングは昔ながらの日本住宅の和室の受け継いでいますが、採光の大きさと照明の一工夫、 部屋全体の壁や木材の色などが明るいおかげで温かな住民の暮らしが想像できるリビングとなっています。 光と共に、和室から見える四季折々に変化するであろう庭もリビング空間における和の雰囲気において大きな役割を担っていくことでしょう。 リビングから見える景色、そして窓は障子にするのかどうか、など内部空間だけでなく広がって考えることができます。

明るい吹き抜けの和室

桶市ハウジングによるコンセプトハウスからお洒落心あふれるキャットウォークのある和室をご紹介します。こちらの住宅は杉の木で作られており、玄関を入れば杉の香りがいっぱいに香ります。 明るい家ではありますがどっしりとしたラインをもつ形を多く取り入れられており、 リビングが和室で低い目線になっても不自然さはありません。 すべての部屋を吹き抜けにせずに一部分だけを吹き抜けにしたことも間を空けすぎない効果になっています。

古風でも古びない和室

さて、こちらは沖縄県那覇市から純和風の和室をご紹介いたします。沖縄の住宅らしいとても開放感のある緑あふれる住宅ですが、その和室をはじめとして各部屋からは古臭さを感じません。 和室から分析すると、天井と照明のデザインや障子、壁の仕上がりなどがモダンなのです。そしてシンプルなデザインを起用することで 住宅全体の開放感と調和し広々と感じさせることが古風な造りではあっても時代遅れの感じがしない秘訣でしょう。

高さを調節する

こちらの和室のリビングはその低くなる目線への配慮として、つながったダイニングキッチンから階段を少し設置することで和室部分を上げるという他にはない手法をとっています。 ダイニングキッチンやテーブルが近くにありますと、どうしても高さが気になってしまいますが、このさりげない階段の存在により この和室はなんの障害も無く洋の家具と調和した空間を作り出しています。 大きな窓から広々とした風景が一望できるため、少し高くなった和室もなにやら爽快な感じがします。

50年の歴史と共に

最後にご紹介するのは築50年が経過している古民家のリノベーションによる住宅からご紹介します。別の記事「緑」の役目にもご紹介させていただいています。こちらのワンルームのリビングは、天井裏の古い梁や垂木も見せるようになっており開放的で居心地の良い空間を作り出しています。 和の空間と共にモダンの美しさ、真新しい木のテーブルの美しさなどがより一層映えて見えます。 いかがでしたでしょうか。和室はリビングとは別室、リビングは洋風だけではなく、リビングにも和の空間が表現できることで より深くリビングの構想を膨らませていただきたいと思います。

【リビングについては、こちらの記事でも紹介しています】

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