古い建物を利用して、新しい空間にする例が近年ぐんと増えてきました。元の建物だけを見てしまうと、どこをどのように改装すれば魅力的になるのかわからないこともありますよね。建築家と住まい手のアイデアや創造性を生かして、新築では実現できない思わぬ空間が生まれるのがリノベーションの面白さ。今回ご紹介するのは、事務所からのリノベーション3選です。昔の事務所といえば殺風景で味気ない空間の建物ばかりが目立っています。こちらの物件を生かし、魅力的に生まれ変わった実例を3選見てみましょう!
鉄骨造の、味気ない事務所だった建物。装飾的な要素や彩もなく、暗い雰囲気が漂っていました。事務所としての建物だったので、もちろん人が住む用にはできていません。そんなこちらの建物をFAD建築事務所がリノベーションを手がけました。
以前の姿とはまるで変わり、小さなカフェを併設した住宅へと大変身しました。暗くくすんだ雰囲気の外観は、ナチュラルなアイボリーカラーにウッドがアクセントの優しい雰囲気に。小さなスペースながらも居心地の良さが感じられるカフェスペースは、地域のコミュニティを生む空間としても活躍しています。アットホームな雰囲気でゲストとホストの距離が近く、温かなカフェに仕上がりました。本住宅については「夢を叶える小さなカフェ。カフェ兼用住宅リノベーション」で詳細をご紹介しています。
もともとは寮やオフィスとして使われていた建物です。化粧ベニヤなどの簡易な内装と、地味な色合いの室内は味気なく、心地よいとは思えません。こちらの物件を拡運建設株式会社がリノベーションで生まれ変わらせます。
まるごと変身を遂げ、アンティークな雰囲気が魅力の住宅へと生まれ変わりました。無垢材のフローリングやスレートタイル、漆喰の塗り壁など自然素材が使われ、味わいのある表情と色合いが目を楽しませます。足場板でインナーテラスを設け、まるでカフェのような心地よいスペースが設けられ、明るい窓際でゆったりとくつろぐことが可能です。曲線の壁や、黒板塗料など遊び心もたっぷりの、以前の殺風景さがまるで感じられない家へと大変身しています。本住宅については「築20年以上のビルを大改造したナチュラルアンティークな家」で詳細をご紹介しています。
築28年の3階建、事務所やスナックが入ったテナントビルの物件でした。窮屈さや暗い印象の室内、空きもあるような需要が落ち込んでいた建物です。窓の配置や仕切り壁で心地悪さのある空間でした。こちらの物件が建築計画網・大系舎 一級建築士事務所によって生まれ変わりました。
鉄骨造の躯体や雰囲気を生かした、インダストリアルテイストのかっこいい住宅へと変身した内部。ヴィンテージ家具の似合う、大人の空間に仕上がりました。比較的綺麗な状態だった1階はDIYで仕上げ、アトリエとして使うスペースに。暗かった2階は新たに開口を設け、余分な壁や天井を取り払うことでぐんと広がりと明るさのある室内に仕上がりました。そのままの躯体がインテリアに生き、新築住宅ではなかなか再現ができない味わいのある住宅へと見事に生まれ変わっています。本住宅については「リノベーションとDIYで作り出すこなれたテイストの住空間」で詳細をご紹介しています。
【リノベーションについては、こちらの記事でも紹介しています】
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