ベランダ・バルコニー・テラス 違いはなに?

Aya F. Aya F.
南郷の家, 株式会社 atelier waon 株式会社 atelier waon Casas de estilo moderno
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ベランダ、バルコニー、テラス。よく耳にする言葉ではありますが、皆さんはその違いについてご存じでしょうか?なんとなくのイメージはあるかもしれませんが、はっきりとした定義についてはあまり知られていないかもしれませんね。今日は、ベランダ、バルコニー、テラスそれぞれの定義と違いについて、実例を交えてご紹介していきます。何気なく使っている単語ですが、これを機に正式名称を学んでみましょう。

ベランダ、バルコニー、テラス、いろいろあるけど?

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ベランダやバルコニー、テラスといった横文字の名称は、今日ではすっかりと日本人の生活の中に定着しています。でもその違いは何なのでしょうか。ベランダは、元々はインドの言葉であり、ポルトガル経由でヨーロッパに入った言葉、バルコニーは古いゲルマン民族の言葉が元となっており、テラスはラテン語の土という意味から派生された言葉です。最初にご紹介するこちらの空間は、ベランダ。なぜ?テラスではなく?バルコニーでもなく?早速説明していきます。

ベランダとは

ベランダは、建物からせり出した空間で、人が歩けるスペースがあること。そして、屋根や庇がついていること。こちらのお宅のベランダは、明らかに高層階にあるのが背景に建ち並ぶ建物から見て取れますが、ではマンションなどの1階部分にある同じような空間は?屋根付きであればベランダ、ということになるそうです。

これくらい広いベランダであれば、季節がよいときには第二のリビングとして活躍してくれそうですね。

バルコニーって?

ではバルコニーはどうでしょうか。ベランダと同様に、建物からせり出した空間ですが、屋根や庇がついていないことが特徴として挙げられます。また、手すりがついていること、二階以上の高さに位置する空間という条件も付きます。

こちらは東京の建築会社・Terajima Architectsが手がけた物件のバルコニー。広々と開放的な空間には、ゆったりと寝椅子やソファが。壁も高く設置されているため、プライバシーも確保され、友達との団欒や子供が安全に遊べる場所として使い道は広がりますね。

テラスの定義

次にご紹介するのはテラスの定義。前述のとおり、テラスの「テラ」は土とか地面という意味のラテン語。それゆえに、地面から近い場所に位置する空間がテラス。屋根がなく、建物の一階部分から突き出した形のスペースのことです。日本家屋的にいうと、濡れ縁のような場所。テラスでは、こちらのようにウッドデッキで屋内からフラットに出られるようにデザインされているところも少なくないでしょう。ガーデニングをしたり、ちょっとお茶やバーベキューなどをしたりするのにも心地よさそうですね。

手すりの素材で開放的に

以上の点を踏まえた上で、こちらのお宅にあるのは何でしょうか?テラス?いえ、実はこちらは二階スペースで、屋根がない空間。つまりバルコニーなんです。写真では見えづらいですが、ガラスの手すりが建物からせり出した空間を取り囲んでいるため、透過性があり、気持ちがよいほど開放的なデザインです。近辺の住宅が隣接するお宅では難しいところですが、こちらでは一目を気にすることなくオープンな造りにすることが可能な立地。外に見える桜の花を愛でるための特等席となっています。

Photo: Takumi Ota

床材選びにも気を付けて

これらのどんな空間であっても、床材を選ぶときには気を付けたいもの。木製のデッキは、あたたかな質感で、素足で歩くのも気持ちがよいですが、テラスやバルコニーでは屋根がないため、雨に濡れることが必須となります。防水、防腐のための定期的なケアは欠かせません。手入れの手軽さと低コストを求めるのであれば、樹脂製のものを取り入れるのも一つの手。また、雨が大量に降りこむことはないベランダでも、風向きや壁、手すりの素材によっては水に濡れやすい部分も出てきます。そういったことを踏まえて素材選びにも気を付けたいものですね。

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